入門クラスに通い初めてから1ヶ月ほど経った頃、
少し物足りなさを感じ始めました。
教室の内容が物足りないのではありません。むしろその逆。
石取りゲームがもう面白くって面白くって。
教室で打つだけではなく、教室がない日にも誰かと打てるといいのに・・・
と、思ったワケです。
かと言って、まだ9路盤しか打ったことのない、
しかも石取りゲームレベルでしかやったことのない私が
いきなり碁会所に行くというのもかなり無謀だ。
ということくらいは分かります。
で、ネット対局場というのにアクセスしてみました。
ところが、です。
いざ入ってはみたものの、どうしたら良いのかさっぱり分からない。
もともとパソコンとかインターネットとか苦手なんですよね。
加えて、ネットの世界では色々とトラブルもあるようで
なんとなく「コワイ・・・」という気持ちが先立ってしまう。
チャットも出来ないしな〜。っていうか自分の棋力も分からんしな〜。
誰かに声をかけようと思っても、どうやって声をかけていいかも分からんし。
それに、声をかけてヘンな人だったらどうしよう。
やっぱり、やめておこうかな〜。
でもな〜。打ちたいしな〜。いじいじ。
念のために申し上げておきますが、私はとても人見知りです。
「なのかさんは明るくて、社交的で、誰とでもすぐにお友達になれるのね」
などとよく言われますが、とんでもありません。大きな誤解。
知らない人とお話するのに人一倍勇気を振り絞るタイプです。
とくに、自分の土俵でない場所ではそうです。
入っては落ち、入っては落ち。
誰にも声をかけることが出来ず、対局を観戦することもせず、
ただ虚しく時間が過ぎて3日ほど経ったときに、
声をかけてくださったのが亜梨沙さんという方でした。
もう、この時の私は地獄に仏というか、奈落で女神というか、
とにかくとてもとてもホッとして、一気にハッピーになりましたよ。
最初の日は9路盤で2局打っていただいたと思います。
亜梨沙さんはお友達もたくさんいるらしく、
私達が打ち始めるとギャラリーがどんどん増えました。
そして、その人達とお話しできるようになり、
徐々に打っていただけるようにもなり、
まぁ、今日に至っているということになります。
今では「人見知り」を押しのけて「厚かましさ」が本領発揮。
へたっぴのくせに態度デカイ。
皆様には「おねぇ」と呼ばれて可愛がっていただいてます。
亜梨沙さんからいただいたお名前です。
いつまでたっても一番下手のおねぇは、今日も明るくネット碁です。