人は見かけじゃないとは言いますが、
やはり見かけは大事です。
美人は三日で飽きるらしいですが、
美しくないと「一日目」すら訪れません。
「やっぱ、性格とか人間性だよね〜」などと言っても、
性格を判断される以前の問題だったりします。
子供のころから痛感し続けて今に至っております。
持って生まれたものは仕方がないので、自衛手段として
よく笑う、明るい子。というのを目指して参りました。
でも、ほとんど効果はございません。
ただの「けたたましいオンナ」で終わっています。
機械が苦手なくせに、ネットで遊んだりするもので
様々なサイトで色々な方と出会うようになりました。
特に異性の方などは、ちょっと仲良くなると
「芸能人とかタレントで言うと、誰に似てるの〜?」
と、必ず訊かれます。
やっぱ、顔じゃん…。
そもそも芸能人やタレントに似てるほど
美しかったり魅力的な容姿をしているのなら
とっくにテレビに出ています。
それに、誰かに似ていると言われるのも
あまり好きではありません。
私が似てるんじゃなく、相手が私に似てるのよ。
厚かましい性格なので、そう思ってしまいます。
学生の頃、とてもとても美しいお友達がおりました。
はっきり言って、その辺のちょっとした女優より美しい。
なので、当然MMKです。
「モテて、モテて、困っちゃう」の略。
もう、男性など選び放題ですわね。
よく「美人は性格が悪い」などとひがみ根性で言いますが、
彼女に限って全くそんなことはありませんでした。
知的でユーモアがあって気さく。
そして、気取らない。
ちょっと天然ボケはいってるのがまた、可愛い。
非の打ち所、ありません。
でも、そんな彼女でも悩みがありました。
「みんな私のルックスばかりに興味があるみたいで
中身を見てくれる人がいないのよね〜。
連れて歩くだけのお人形さんなんて、まっぴらよ」
いいじゃないですか。
連れて歩いてもらえるだけでも。
あたしゃ、声すらかけてもらえんよ……。
こんな私でも、奇跡のように声をかけられることが
たまぁ〜にあります。というか、ありました。
「彼女ぉ。可愛いねぇ。お茶でもどう?」
「あの、もう少し審美眼を養われた方がよいのでは?
ナンパするならもっとキレイな娘にしないと……」
どうも、ひねくれてしまいました。
別れた主人が、私のことを友人に訊かれたことがあるそうです。
結婚する前の話。
「お前の嫁さんになる人って誰に似てるんや?」
彼はしばらく「うーん」と考え、困り果てて言ったそうです。
「人間には似てないなぁ……」
いや、私は人間ですけど。一応。
「じゃぁ、何に似てるねん?」
「そうやなぁ・・・・うーん・・・・ナマケモノ」
そりゃぁ、確かに私は怠け者ですがね。
さすがに、木にはぶら下がってないし。
失礼しちゃう。
この発言が離婚の原因では決してありませんので。