あるときはあるもんです。
仕事でもプライベートでも、精神的にも身体的にも、
ほんとによくもまぁ、これだけのことが次々と。
というくらい色んなことがありまして、しばらくナリを潜めておりました。
でも。
その間も通っていました、せっせせっせと。
もちろん、例のコンビニです。
アルバイトの学生たちは少しずつ変わっていますが
それでもお店全体の持つあったかな雰囲気は変わりません。
そこで買い物をすると、素敵な笑顔がもれなくついてきます。
下手なヒーリンググッズよりよほど癒されます。
クリスマスは特に好きではありませんが、ケーキは大好きです。
ケーキは大好きなのですが太るのは大嫌いなので、
普段は無理して我慢しています。
クリスマスといっても普段通り仕事に出かけ、
淡々と一日を過ごし、何事もなく帰路につき・・・
寄ってしまうんですよねぇ、そのお店に。
で。
あ、そうかあ。クリスマスだよねぇ。
今日くらいケーキ食べてもいいよねぇ。
ああ、ケーキ屋通り過ぎちゃったなぁ。
コンビニのケーキってどうよ・・・ま、いっか。
イチゴのショートケーキにしようとは思いました。
普通の三角のが290円、イチゴ1個つき。
少し大きめの丸いのが500円、イチゴ3個つき。
ん~。三角でいっか。
「詰碁の友」ポテトチップスやアタリメ、カマンベールチーズ、
それにチロルチョコ季節限定版等々を買い込み、
レジでチャーシュー饅も発注し、かなり満足してました。
ところが。
ケーキがレジを通らない。
レジの女の子が代わりの商品を探しに行ってくれたのですが、
私は知ってました。それが最後の一個だということを。
仕方ないなあ。ケーキはあきらめるかぁ。
500円も出して食べたいとも思わないしなぁ。
でも、どうして通らないんだろう?
消費期限は今日の夜中までだったはずだしなぁ。
顔見知りの女の子達が焦ってるのが分かりました。
あんまり気の毒なので
「もういいよ。でも、どうして通らないんだろね」
これが失敗。女の子は余計困ってしまいました。
悪いことしちゃった。
そこで、店長登場です。
別に私は苦情をいったつもりもないので、非常に恐縮する次第。
店長は店長で、これまた恐縮。
へんな図だったと思います。
よくよく訊いてみるとこういうことです。
一つの商品は、例えばこの場合はケーキですが、
製造行程が結構長くて、約6時間以上かかるんだそうです。
そうすると、同じグループ(ひとまとまり)の商品でも
最初に出来上がったものと、最後に出来上がったものとでは
6時間の差が生じるんですね。ものすごく大雑把な話ですけど。
で、消費期限というのはおそらく最後に出来た商品を基準にしてるのでしょう。
ところが最初に出来たものはすでに6時間経っている。
なので、消費期限は今日の深夜までになっていても、
実はその6~12時間前(商品によって)には撤去するんだそうです。
当然レジも通らなくなる。
今回は、撤去ミスだったことになるんだそうです。
なるほどねぇ。
しかしもったいない話よねぇ。
これ、まだまだ食べられそうじゃんねぇ・・・
じゃあ、ケーキだけじゃなくて、お弁当もお惣菜もみんなそうなの?
ええ。そうなんですよ。
全部お店のロスになっちゃうの?
はい、はっきり言うと私のロスということになります。
大変じゃない!
はい。だから、たくさん仕入れないようにとも思いますが棚がガラガラなのもねぇ。
生ものだから仕入れ計画大変よねぇ。
クリスマスケーキがいつの間にかビジネスの話になったりして。
結局、この店長が出した結論。
それは、290円で500円のケーキを持って帰ってください。
ということでした。
お求めの商品と違うのでご不満でしょうが、本当に申し訳ないと。
別に私はもうよかったんだけど、断るのも角がたつし、
「いや~、私そんなつもりとちゃうかってんよ~」とか言うのも
いかにも大阪のおばちゃんだし。
「いいの? ありがとう」と素直にいただきました。
いつもおそらくお仕事の帰りでしょう?
たくさん買っていただいて、いつも必ず「ありがとう」と微笑んでいただいて、
ウチのスタッフもみんな楽しみにお待ちしてるんですよ。
これに懲りずにまた、きてくださいね。
うまいっ!
リップサービスと分かってても、嬉しいじゃないですか。
そして私はまた、せっせとあのお店に行くのでしょうね。
特に何があったわけでもありません。
でも、コンビニであったかい気持ちになったり、
久しぶりにケーキが食べられたり、
お友達から嬉しいニュースをきいたり、
大好きな人から珍しくお電話をいただいたり。
いつもの日常にほんのちいさなスパイスが利いたような、
幸せのかけらがチラチラと降ってきたような、
そんなほっこりとあったかなクリスマスでありました。
来年もいい年でありますように。